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広い土地が見つからない時は…下に増やして家を広くしよう!  地下室のメリットと注意点

広い土地が見つからない時は…下に増やして家を広くしよう!  地下室のメリットと注意点
著:誠和不動産販売  2017年9月更新


日本に地下室が少ない理由

海外ではそれほど珍しいものではない地下室。天災などの有事に備えてシェルター代わりに地下室を設置している家庭が多いようです。しかし、日本では地下室がある住宅は少ない傾向があります。なぜ、日本においては地下室が少ないのでしょうか?

日本の住宅に地下室が少ない理由の一つに、かつての建築基準法の存在があります。規定された建蔽率(敷地面積に対して建物の面積が占める割合)や容積率(敷地面積に対して建物の延べ床面積が占める割合)は、一定の数値を超えないように制限されており、地下室も陸上部分と同等に計算されていました。地下室の床面積を増やす分、地上部分の床面積が減るのであれば、地上階に目いっぱい床面積を使うことが一般的であったため、日本では地下室が少ない傾向にあったそうです。

しかし、規制の変更によって、地下室は一定の条件さえ満たせば建蔽率や容積率の計算から例外扱いされるようになりました。よって地下室は制限された床面積を超えて家が広く建築出来るため、昨今の建築技術の向上も相まって人気となっております。


地下室にまつわる心配事は何?

防音性の高さからシアタールームやトレーニングルーム、音楽スタジオ等、一般的な住居では難しい用途も地下室なら楽しめます。しかし地下室は、気を付けなければならない注意点があります。憧れの地下室を検討する前に、その「気を付けなければならないこと」を理解しておきましょう。



地下室は読んで字の如し、地価に部屋を設けるものです。家を建てる敷地を掘るために重機を入れ、土を処分し、コンクリートを用い部屋の形状を形成、さらに電気・空調など必要な設備を入れなければなりません。地下室部分の建築費は地上部分の木造と比べ、1.5~2倍ほど高い傾向があります。



土に埋まった状態で湿度が一定の地下室は、特に夏場に結露しやすいという特徴を持っています。
夏の湿った空気が入り込むと、外気温よりも低い地下室では水蒸気が飽和してしまい、結露するのです。さらに、コンクリートの水分が抜けきるまでの数年の間はこの傾向が強く出ます。これを解消するため、換気除湿の設備をしっかり作る必要があります。


快適な地下室の作り方・注意点
地下室の環境を快適に保つため、湿度調整や日当たりの確保は大事なポイントです。これを行ってくれるのがドライエリアです。

ドライエリアとは、地下室と地面の間に設ける「空堀(からぼり)」のことを指します。

適切にドライエリアを設け、空気を入れ替えできる窓を設置すれば、過剰な湿気を逃しながら太陽光を取り入れることができますので、「暗い・ジメジメしている」というイメージとはまったく別の地下室を作ることができます。



地下室と1階部分をつないでいるのは基本的に室内階段だけです。しかし、これでは火事や地震などで避難経路がなくなってしまうことも考えられ、とても危険です。この問題もまた、地下室にドライエリアとドアを設けることで解消することができます。ドライエリアには地上に上がるための階段を設けることも大切です。



地下室は文字通り地面より下にありますので、そこにドライエリアという空間を設けることを検討するのであれば、近年よく話題に上がる「ゲリラ豪雨」に対する備えをしなければなりません。
大雨が降った日に、地下鉄の駅が封鎖される風景をニュースなどでご覧になったことがあるでしょう。あのようなことが自宅で起きないようにするためには、ドライエリアの手すり(コンクリート)をある程度の高さにまで上げておかなければなりません。お住まいの地域、もしくは家を建てようと思われているエリアのハザードマップをご覧になったことがあるでしょうか。洪水が起きた時に予想される水位を確認しておく必要があるでしょう。


容積率の適用例外を受ける条件

ある一定の基準を満たせば、地下室は容積率に算入しなくてもよいとされています。

 ● 地階(地下室)の床から地盤までの高さが、その階の天井の高さの3分の1以上
 ● 天井が地盤から1メートル以下
 ● 住宅の用途に供するもので、同建築物の床面積合計の3分の1以上

これらを考えると、容積率の制限が厳しいエリアで満足のいく広さを求めたいのであれば、居室に適合する設備を整えた地下室を設けるのも一つの方法として検討できることがわかります。


まとめ

地下室のある家は、まるで「大人の隠れ家」のようでワクワクするものです。しかし、特殊性から気を付けるべきポイントは多岐にわたります。費用の問題、ドライエリアに求めるべき機能などを考えてもやはり地下室は魅力的です。広い土地が見つからない場合は地下室を検討してみては如何でしょう。
 

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