新たな防火規制について | 誠和不動産販売株式会社
新たな防火規制について
著:武藤 りょう 2025年7月更新
著:武藤 りょう 2025年7月更新
新たな防火規制とは、都内の木造密集地域における災害時の安全確保と建築物の不燃化促進を目的に東京都の条例によって定められた制度です。対象となる地域に建てる建築物は、定められた耐火構造にし、耐火性能を強化する必要があります。
火災の危険を防ぐために、建築物の構造や使用について規制を設けた地域には新たな防火規制地域(新防火地域)のほかに、都市計画法に基づく防火地域や準防火地域があります。これらの中で規制が最も厳しいのは防火地域であり、次いで新防火地域、準防火地域と規制が緩やかになっていきます。
火災の延焼を防ぐために定められた地域には、新防火地域のほか、都市計画法に基づく防火地域や準防火地域があります。
これらの中で防火規制が最も厳しいのは防火地域であり、それに次いで厳しいのが新防火地域です。準防火地域は、3つの中では最も規制が緩やかです。杉並区で新たな防火規制に指定されている地域は下記となります。

■出典:杉並区公式ホームページ【新たな防火規制について】
制度の概要としては、指定地区内の準防火地域内において、新築(建て直しを含む)、増改築をする場合
● 原則として、すべての建築物は準耐火建築物以上の性能(小規模な付属建築物などは、除外規定有り)
● 延べ面積が500㎡を超えるものは耐火建築物
となります。

新たな防火規制区域とは、木造密集地域における災害時の安全性を確保するため、東京都建築安全条例第7条の3に基づき、東京都知事が指定する災害時の危険性が高い地域となります。建ぺい率の緩和や火災保険料の割引、各種助成金の活用といったメリットを受けられる可能性がある一方で、一定の規制をうけるため建築コストの上昇や、設計時制限が生じる可能性もあります。
メリット、デメリットそれぞれありますので、制度や規制条件を事前に確認していくことが大切です。

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